takeインソールの作成方法 ②

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すごくざっくりした説明ですが、takeインソールでは「足のアライメント(関節の配列)の調整」と「足裏感覚の調整」をしています。これまたざっくりしていますが、これらによって歩いたり走ったりという動作を調整し、問題を改善したりパフォーマンスを向上したりします。

前回は足のアライメント(関節の配列)の調整に関して自分の考えを書きましたが(□□)、今回は足裏感覚の調整について自分の考えをシェアします。

書き終わっての感想ですが、今回も長い苦笑!難しいことはいいや!という方は真ん中の部分をすっ飛ばして黄色のところから読んでください!

まず、人間が運動をコントロールする仕組みについてですが、大雑把には以下のようなイメージ。

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脳みそから運動の指令が出て、それが神経を伝って筋肉に届き、筋肉によって運動が行われます。しかし、それで終わりではなく、運動の結果がどうだったかが様々な感覚によって脳へフィードバックされ、その情報を元に脳みそは運動指令を微調整、再び筋肉に運動の指令を出すというようなイメージ。

少々複雑なんですが、話を超ざっくり簡潔にボーリングに例えると、玉を投げて左のピンが数本が残った場合、次はもう少し右に向かって投げよう〜と思うと思いますが、そんな感じです。


例えが良いかどうかは別として苦笑、足でも同じことが起こっています。

以前も書いたように足は地面に接する唯一の部位であり、言うなれば地面と体との関係性を感じ取れるのは足の裏だけということになる。したがって足の裏の感覚は非常に重要です。

では足の裏の感覚がなくなる(弱まる)とどうなるのか?

足底各部位を冷却した場合の姿勢調節の変化(浅井 仁 , 藤原 勝夫 / 体力科学1995-44 / 503−512)という研究では、足の裏を氷でキンキンに冷やして感覚を無くし姿勢の調整がどうなるかを調べています。結果は想像つくかと思いますが、足の裏の感覚がなければ姿勢の調整は難しくなる。また、感覚のない部分に体重をかけなくなり、感覚が残っている部分に体重を移すようになるようです。

ここでポイントとなるのが、「感覚の残っている部分に体重を移動させる傾向がある」ということ。「じゃあ感覚を強めれば、そこに体重を掛けるようになるのでは?」というのがたけの仮説。

そのことに関して、Foot sole and ankle muscle inputs contribute jointly to human erect posture regulation(Anne Kavounoudias, Régine Roll and Jean-Pierre Roll / J Physiol. 2001 May 1; 532(Pt 3): 869–878)という研究では、足の裏を刺激すると姿勢がどのように変化するか調べられていますが、1)前足底部に刺激があると姿勢は後傾する、2)足底荷重中心が移動し、それによって筋活動の変化が生じ、それによって姿勢が変化する、3)姿勢の変化(身体の傾き)は刺激された足裏のゾーンと反対方向に生じる、とまとめられています。

ということは、「インソールで足の裏を部分的に刺激する(感覚を強める)ことで、姿勢をコントロールできるのでは?」というのがたけの新たな仮説。

さらにリサーチを続けると、足底圧中心変化に伴う足部周囲筋の筋積分値相対値変化(山口 剛司, 高崎 恭輔, 大工谷 新一 / 関西理学療法 / 5 巻 (2005))という研究を発見。この研究では足底圧中心が変化すると筋肉の働きがどのように変化するのかということを調べていますが、その結果、前足部荷重ではすべての筋活動が増加し、後足部荷重と比べ長腓骨筋 / ヒラメ筋 / 腓腹筋で活動が増加。後足部荷重では前脛骨筋の活動が増加...あとは割愛とまとめられています。

この他にも足裏の荷重中心が変化することで股関節周辺の筋肉の働きが変化するという研究や、そのような足裏の荷重中心の変化と筋活動の変化をまとめた研究などが色々ある。これは当然と言えば当然のことで、立って、体重を爪先やかかとの方に移動させれば筋肉の力が入る場所が変わったりするのは、すぐにわかるはず。


ややこしくなってきましたが笑、簡単にまとめると以下の通り。

① 人間は足裏の感覚が強い場所に体重を移すようだ、② 足裏の荷重中心が変化すると姿勢が変わるらしい、③ 足裏の荷重中心が変化すると色々な筋肉の働き方も変わるらしい、ということ。


以上のことを踏まえて今のインソール作成の考えに至ったわけですが、それを簡単にまとめると次のようになります。

① インソールによって足裏の感覚を部分的に強めれば、足裏の荷重中心を変化させることができ、姿勢や筋肉の働き方を調整できる。② 足裏感覚と姿勢や筋活動の変化には法則がある(ココの感覚を強めるとソコの筋肉がよく動く的な)。

そんなこんなでインソールによって足裏感覚を調整し、それが動作を調整するということにつながり、最終的に問題のある動作を改善したりパフォーマンスを向上させるということにつながるわけです。

この辺りの理論的な部分は自分でももっと検証が必要と強く思う。自分でもわからないことが多いので、何か思うところのある方はぜひそのお考えを聞かせていただけると幸いです。何卒よろしくお願いします。


ようやく最後になりましたが、インソールは履いているだけで、無意識レベルで効果のある非常に便利な道具です。道具に頼り切ることには問題がありますが、道具を上手く使いこなすのは素晴らしいこと。

気になる方はお気軽にご相談ください!

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